タテの糸を通す

毎週金曜日、移動販売の店が5件ほど集まって
飯田市内を回る「しあわせ市場」に参加して3ヶ月・

ようやくその地域の方々に顔だけは覚えてもらえるようになりました。

一緒にまわるメンバーは強力で、飯田で青果物の販売を60年近く
やってきた代表の大石さんはじめ(なんと78歳)
市内で卸専門の八百屋を勤めてきたなみちゃん。
20年以上前から肉や魚、冷蔵品を中心に遠山地域をはじめ、
山間部をまわる肉のいずみのいっちゃん。


最近は販売の合間に、昔の話をちらほらと聞く時間が
たろう屋の大事な時間になっています。
それはタテの糸を通すことだから。

働き方、お客さんとの信頼、後輩の育て方、地元の歴史。
話しは昔を一跨ぎして大石さんのお爺さんの代まで遡ります。
それは簡単に100年を超えてしまう時間のスパンです。

この市場は小さな商店が支え合うようなもの。
自分のところにないものを隣の店から持ってきてお客さんに渡す。
「たろう屋!今日は大根持ってきてるか?」
って、大石さんの声が響きます。

最近読んだエッセイで「歴史のタテの糸を補強する」という話がありました。
「100年前も必死だった想像してほしい。それは死者の声を聞くことだから」

買い物弱者(嫌な言葉)のために市場を開くのも必要だったかも知れません。
でも、身近な商店が無くなっていったのは、僕らが買い物を選択した結果ともいえます。

この市場だって同じようなスタイルで、スーパーやコンビニがやってきたら
あっという間に役割を終えてしまうかもしれない。

だからこそタテ糸の強度を強くして、重さに耐えるようにするために
僕らは先代たちからたくさんの歴史を学びたいと思います。

こんな小さな市場があちこちで起こせるようになれば
その場所がちょっとした団欒の場になることだってありえます。
昔の井戸端のような、魅力がでてくると嬉しいのですが。
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by ffkwj658 | 2012-06-10 08:52 | 商品  

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