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本の力

訳のわからぬ間にblogを始めよう。

読んだ本についてあれこれ書きたいなどと思っても、
ここのところ、生まれて初めて飼い始めたmix犬、ももじとの生活に
追われあまり本を読めていません。
この2ヶ月は犬本ばかりをただただ読む日々。あっ、でもいい出会い(本)はたくさんあった。

なかでも知人に紹介された「飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実」は面白かった。ムツゴロウさんの動物王国で過去に2000匹!を飼育した石川利昭さんの著書。犬と飼い主が幸せになるために犬を飼育するのではなく、
家族としてその個性を受け入れようというところに感銘。
実は、正直僕はいまだ犬が恐い。
吠える犬、やたら攻撃的な犬(人に向かってくるような)はどうしたって苦手なのね。
だからこそ自分が飼うならと力が入って飼育マニュアル本もしっかり読んでいた。
もちろん、犬にも個性があり、犬種による犬の性格の違いも理解しているつもりだった。
ですけどね、どうしてもその手の本を読むと、

「犬をリーダーにしてはいけない」
「常に自分が上位でいなければ」

と、石川さんが指摘する「こんな人にはなってはいけない」を見事にやってました。
だけども、それって幸せですか?
互いに信頼関係を築けないなんて悲しいの一言だ。

家族なのだから、お互いに育っていければいいのではないですか。
生き物を飼うことは無知からの脱却なのだから。

犬の性格や個性は飼う前にはわからないもの。
だからかこそ、犬種による犬の個性、違いは把握しておきたい。
そのうえで、出会えた犬の性格を愛してあげよう。
僕はそう信じた(少し遅いが)。
あれから少しは信頼関係をつくれたかな。時々、聞こえないふりしてるけどね。

そんな訳でここ一月以上、エンタメ小説は読んでいなかった。
先週やっと池澤夏樹の新刊が読めたばかりなのです。
いま読み始めたのは岩井三四二(みよじ)の「琉球は夢にて候」。
おー、沖縄の時代ものかと、喜んで手に取ってみたら琉球を夢見つつ、
戦乱を生きる山陰地方の武将の物語。
小国なれど港があり、そこにやってくる遠来から船乗り達。そこで聞いた南の楽園、琉球。
いつか琉球という国の国持ちになるのを夢見て秀吉、家康の時代を生きていく。
この時代に琉球に行きたいと、夢持つ殿様がいたなんて思うと、ちょっと楽しい。

「僕も琉球に連れてって」と主人公、新十郎の活躍に期待しているのだ。

by ffkwj658 | 2007-07-20 23:45  

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